邦山照彦 アル中地獄(クライシス)―アルコール依存症の不思議なデフォルメ世界
今改めて読んでいる、中島らも氏の「今夜、すべてのバーで」の作中に出てくる
邦山照彦氏著の中の幻覚症状に関する描写が圧倒的すぎてアルコールの真の怖さを思い知りました。
以下ネタバレ含みますのでご注意ください。
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10余年で入退院36回の日本最多記録を達成して日本一のアル中男になったり、
家族に刀で殺されそうになって逃げ回る強迫的幻覚。
(虫のたぐいの振戦せん妄など同様にこれはまあ読んだりはしますが。。)
極め付けは、脳みそが爆発して散らばりそれを拾い集めるシーンなど。
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見まごうことなきドラッグ同様の所業。
3ヶ月を過ぎこのインパクトある話を読み、
気の緩みのたぐいは一切なくなりました。
ただただひたすらにアルコールは恐ろしいドラッグだ。
邦山照彦氏はその後アルコールと決別することに成功したようで、
そこは本当に救いというか改めて断酒に強く立ち向かう決意をした今日でした。
それではアルコールの一切無いよい週末を。
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