U35のアル中紀行 酩酊クライシス

U35にしてアル中の長い長い断酒紀行です。





東大コンパで一気飲み強要死亡事故の件


なんとも言葉に窮する残念なニュースが
あったので取り上げたいと思います。

東京大学コンパ泥酔死亡事故、東大テニスサークルの一気飲み飲酒儀式の詳細がヤバすぎる…両親の高原俊彦さんと高原多嘉子さんがコンパ参加の元東大生21人を提訴【画像有】 : NEWSまとめもりー|2chまとめブログ


僕もまあ酒飲みでしたから、20代の頃なんかは今日はいらないよって言う人にまあまあそう言わずに一口でも飲んで盛り上がろうよなんて言った記憶もあります。

そしてアルコールを飲めない人間になった今、このコトバは本当に刃に匹敵するほどの暴力だなと痛感しています。

飲めない・飲みたくない人にとっては単なる苦痛以外のなにものでもないのですから。
飲む側の論理が強者で飲まない側権利は場の空気にかき消される。
飲む側の強制がまかり通る事が多いのがいわゆる日本の宴会という奴です。

こう言った飲み方の果てにアルコール依存症という階段がある訳で、
そのあたりの事実や極めて依存性の高い物質であるという認識を一体どれだけの人が認知しているでしょうか。

故にこれまでアル中または依存症というのは特異すぎる人間にしかおこらない極めて堕落した病気である。
そういう認識が広まってるのではないでしょうか。

呑兵衛なんていう安易なワードがあるぐらい酒には寛容すぎる文化であることは間違いないですし、多数は基本酒をうまくコントロールできていることもまた事実です。

ただ一方で年々アルコール依存症者は右肩上がりに増えていて、
あるいはその一歩手前にいる状態の人間が一体何百万人いるのかという事を考えたときに、酒税の改定なんかもやってますがもっとすべき事は本当にあるだろうと思います。

人体に非常にクリティカルな依存症はいわゆるドラッグだけじゃないって事。
アルコールは薬物同等の依存構造であり脳の病であり行動の病ですし、
その事実はもっと啓蒙すべき事柄だと思います。

アルコールの依存経過は長期に渡る場合が多いので、はっきり言って分かりづらい。
故に依存症を発する事なく過ぎていく事がほとんどなので合法なんでしょう。
税金の取りぶちという側面もありますしね。

ただしアルコール依存症は誰にでも起こり得る病気です。
それが医者だろうといわゆる意識高い人間であろうが誰でもです。
そういう化学物質を薄めて飲んでるんです。

そして、一度依存症になりそれでも尚継続して飲めば極論、脳へのダメージによる痴呆症状・内臓疾患による早期の死。
あるいは 離脱症状のひとつでもある抑鬱状態からの自殺。
記憶の無い状況での暴挙・暴力・事故などによる社会的死。

こないだもサラリーマンが泥酔のあげく同僚と喧嘩をして相手の目に傘をつきさし殺してしまった事件があったばかりですね。
おそらく当人はブラックアウトした状況だったかと思います。

このような事実が本当に世間に広く認知されていないのが恐ろしく感じます。

どれだけ飲んだら依存へ変化していくのかはっきり言ってわかりません。
それこそ千差万別、わずか1年でキッチンドランカーになる主婦だっています。

健康で未来のある若い人たちには特に言いたいです。

アルコールを飲む、継続して飲む、または度を超えた摂取、それらには相応の大きなリスクが存在しているという事。
周りは周り、酒席での空気など本当に陳腐なものでしかありません。

基本的には依存症者の戯言と思って頂いていいんですが、
是非心のどこかに留め置いてもらえるとよいかなと思います。

今回不幸にもアルコールによってお亡くなりなってしまった方には深い哀悼の念を禁じ得ません。

謹んでご冥福をお祈り致します。


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